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「何処に逃げたんだ…!」
キョロキョロと辺りを見回す、しかし気配は無く、不気味な空気が漂う。
すると、カツカツと足音が聞こえ、後ろを振り向くと緑髪の男子生徒が嘲る様な笑みで俺を見ていた。
「お前も執行委員会か?」
「まぁな、おっと、今は戦わねぇよ、…って話聞けよ」
俺が男の胸倉を掴もうとした瞬間、俺は反対方向に飛ばされた。
「…反射した?」
「反射とは少し違うんだな、まぁ教える必要は無いから、とりあえず宣告しに来た」
「宣告だと?」
「この学園から消えろ、従わないなら半殺しにしなきゃならねぇ」
「ハッ!お前らに俺が負けるかよ」
「ほぅ、どんな手を使ってでも…かな?」
「…どういう意味だ」
俺は魔力を右手に集中させ、球体を作り出す。
「教える必要は無い、と言ったんだけどな、まぁ一個だけ言うなら…
大事なモンを無くす、って事だな」
「なら今捕まえて吐かせてやる!」
「無駄無駄」
真っ直ぐ飛び出した筈なのに俺は真横に飛び出し、急停止して男を見る。
「なっ!?
「驚くなよ、じゃあな…三分這いつくばってろ」
突然身体が地面に張り付き、俺は身動きが取れなくなる。
「くそっ…ミスったか…」
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