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◇
「ん?アイツの拘束が解けたか。」
「なぁグレン、さっさと殺っちゃおうぜ?面倒くせぇよ」
緑髪の男子、もといグレンは青髪の男子の問いに答える。
「そんな事無いぜウル、意外とコイツの周りには利用価値のある者ばかりだ」
「ふーん、どうでもいいじゃん、ステラはどう思うんだ?」
ウルと呼ばれた青髪の男子はつまんなさそうに返事を返し、ソファにぽつんと一人で座っているステラと言う金髪セミロングの女の子に声をかけた。
「…私?私は…「トロいんだよ、さっさと言え」…え、えと…」
突然ガチャ、と扉が開き、仮面を被った黒コートの男が現れる。
「揃っているな?では話を始めよう」
「委員長さーん、一つ質問があるんだけど」
「何だウル?」
「目標人物の周りに興味深~い奴が居てさ、俺の召喚獣を手懐けたんだよね」
「それで?」
「範囲外だけど…そいつの相手は俺がしてもいいか?」
「フッ、好きにしろ」
「よっしゃぁ!」
「ではグレン、お前は勇者の相手に行け、ステラは目標の監視を」
「了解」
「わかった」
「では諸君らの成果に期待する」
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