大概勇者ってのはクズだ

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「よぉ、ゼウス」 俺はゼウスに声をかけ、明は振り向いて驚く。 「知り合いなのか?」 「まぁな、さてと…二人戦え、なんでもアリだ」 「本当か?」 「何故、明と戦わなくちゃいけないんだ!」 いちいちウゼェな、…そうだ。 俺は勇者に向かって催眠魔法を唱える。 俺の命令を聴け、と。 すると勇者はこくり、と頷き、光の中から現れた双剣を握る。 「行くぞ!明!」 「やっと合法的に殴れる…(笑)」ニヤッ 明、お前やっぱり…(笑) 明が勇者と向き合い、拳を握って構えようとした時。 「おい!」 ゼウスが大剣を引きずりながら明の裾を引っ張った。 「な、なんだ?」 「これやる!だから勝て!」 大剣を受け取った明、すると剣は青いオーラを放出し、青い文字で描かれた紋章が浮かび上がった 「それはとっておきの神器じゃ」 「ありがとな、えと…ゼウス…さん」 「ゼウスでいいのじゃ!のぅアキラ!」 何かがみなぎっている明、大剣を両手に持って構えた。 「死なない結界貼ったから安心して戦え、じゃ始めろ」 俺がそう宣言すると二人は飛び出した。
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