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先程チラッと部屋を覗いたらルカは猫を見た事が無いのか興味深々で黒猫を凝視している。
サタンとツカサはひたすら撫でている。
レイラは全く興味が無いらしく、逆に興味がある対象は扉を開けた俺だった。
まぁ飛び込んで来る前に閉めたが。
「はぁ…、ルシファーとアーサーは大丈夫なのか?」
リビングでお菓子を食べながら三人で話す。
「俺は昔から苦手な物は泳ぐ事しか無いな」
「私もスライム以外は無いな」
二人共同時にうっ、と顔色を青くし、俺は「やっぱり一つは誰にでもあるんだな」と言った。
「それで?マスターは私達に何か言いたい事でもあるのか?」
「まぁな、執行委員会と一戦交えるかも知れないから俺が居ない時に頼む、って事だ」
「心配する必要があるか?元勇者の私に悪魔王、それに初代魔王に神皇龍が居る寮部屋という名の要塞だぞ?まぁツカサは幼女のニートだが」
バタバタと音が聞こえ、怒った表情のツカサが現れた。
「ニートじゃない!」
バンッ、と荒々しく扉が閉まり、アーサーは「悪かった」、と一言呟く。
「【もしもの時】は頼むぜ」
「フン、マスターらしく無い事を言うものじゃないぞ」
「そうか?」
「いつも巫山戯ている恭介の方がアーサーは安心すると言う事なのだろゴハァッ!?」
「余り口を開くなよ、ルシファー」
「おぉ、アーサーでも俺を心ブァハッ」
「余り口を開くな、と言った筈だが?」
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