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俺はガルバの店に行く用事があった事を思い出し、家を出る。
「あれ?お兄ちゃんどっか行くの?」
「ちょっと受け取りにな」
「私も行っていい?」
「いいぞ」
「やった!」
◇
白いワンピースと麦藁帽子を被った龍っ娘、中々だな…、とか思いつつも店へと歩を進める。
途中でレイラに声をかけてきたDQN共はレイラ本人が全て返り討ちにしていた。
当然、聞いてるこちらも心が折れそうになる言葉という名の暴力だが。
「ガルバってあのガチムチの人ですか?」
「まぁガチムチって言う事実は俺もあの時知ったんだがその人で間違いない」
「ふーん…あっ!見つけた!」
魔皇帝イチオシ!と書かれた看板を見つけ、俺は少しやり過ぎたな、と思いつつも中に入る。
「来たな、頼まれてた物出来てるぜ」
「ありがとな、よいしょ…っと」
ドサッと山の様な素材と開発費をカウンターに置き、ガルバは「おぉ…」と歓喜の声をあげる。
「今回もまたレア度の高い物だな」
「宇宙からの素材を採ってくる転生者もいるらしいしな、まだまだだ、レイラも欲しい物があれば頼めよ、何でもタダで作ってくれるから」
「本当!?なら…ペアの指輪が欲し「却下」ちぇ…」
「恭介、コレだ」
「おぉ、サンキュ」
渡されたのは某マフィアのボンゴレボックスに非常に似た代物。
「コレって何?」
「使い捨ての魔法具だ、前に二つ持ってたけどあげたな」
「今回の奴はかなり危険な奴だ、使う時には周りを確認しておけよ?」
「わかってるよ」
と言いながらポケットに押し込み、ガルバはもう一つ俺に渡して来た。
それは見たところ指輪
「これは?」
「魔法具の中でも最高クラスに位置する魔法兵装って代物だ、何度も使えるし、かなり強力だから持ってろ」
「いいのか?ガルバが使うべき…「いいんだ、俺にはもう一個魔法兵装があるからな」
ニッ、と笑ったガルバはポケットの中から指輪を取り出し、人差し指にはめる。
「【魔法兵装・閃光ノ覇者】」
ガルバの身体が光に包まれるとそこには…。
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