開戦、執行委員会

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アナザーは本能的に危険を察知したのか急停止してその場で構える。 「へぇ…賢い判断だな」 俺の全身には血が滴る様な紋様が浮かび上がり、髪の色も赤黒く変色していた。 その姿は…まさに狂った化け物。 「さて、来いよ」 アナザーはかかってくるが俺は簡単に頭を掴む。 ジタバタと暴れるが離れる事はない。 「消えろ」 アナザーは一瞬で砂と化し、荒れた大地に吹く風によって散って行った。 「やっぱり擬似化ボックス強いな、また作ってもらおう」 空になったボックスを拾い上げ、ポケットにしまう。 ー 驚いた、あれ程までとは ー 「もういいのか?」 ー あぁ、久しぶりに良いモノを見た、少しオマケしてやる ー すると一瞬で身体の紋様は消え、指輪が真っ黒になった。 「何かしたのか?」 ー さっきの状態を魔法兵装に組み込んだ、名付けるなら…そうだな。 【魔神兵装・混沌ノ王】 ー 「混沌ね、破壊しかし脳が無いってか?」 俺は自嘲気味に笑う、すると声はクスクスと笑った。 ー 違うな、何かを守るために破壊する、そんな感じがするよ ー 「へぇ、そんな人間に見えるのか?」 ー まぁな、おっと時間が来たみたいだ、また…あ…る…日ま… ー 最後は途切れてわからなかったがこう言ったんだろうな。 また会える日まで。 この力、ありがたく受け取るぜ。
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