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◇
目が覚めると眼前に目を瞑ってキスしようとしているレイラが居たので額にデコピンをしてみる。
バァァァァンッ!
明らかにデコピンでは無い音がなったが大丈夫だろう、レイラは額を抑えて悶絶しているだけだ。
「お姫様が王子にキスしたら目覚めるから…」
「馬鹿野郎、逆だ」
「ならクサナギが私に…」
「一時はどうなる事かと…」
「無視しないでよ!」
「悪かった悪かった」
自分の唇に当てた人差し指をレイラの額に当て、レイラは顔を真っ赤にし、目を回しながら倒れた。
「性格変わったか?」
「ちょっとキザになったかもな」
◇
あった事を説明し、ガルバは納得したらしい。
「魔神兵装・混沌ノ王…か、ボックスの力がその中に…」
「組み込めるらしいぞ、また擬似化ボックスが出来たら言ってくれ、コイツに頼むからさ」
俺は黒い指輪を見せながら言う。
するとレイラが頭を抑えながら起き上がった。
「あれ…?私クサナギとここに居て…何だっけ?」
前後の記憶が消えているらしい、好都合と言えば好都合だな。
「帰るぞレイラ」
「えっ?もう帰るの?」
「用事は終わったしな」
「ふーん、じゃあ帰ろっ!」
「また来るよ、またな」
「おう、じゃあな」
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