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◇
「はぁ…さっきのお客さん怖かったなぁ…「退け」え?ちょ…ぁ…」
「…先手は打たせて貰う」
◇
「…お待たせ致しました」
「ありがとう、ん?どっかで見た気するだけど…気のせいか?」
「いえ、気のせいです」
帽子を深く被った女の子は直ぐに厨房に消えて行き、料理を見ると絶句する。
「これ…食うのか?」
「うん!」
そこには
「いや…皿小さいし、スプーン一個しかねぇし…しかもカップル専用と書かれたトレイは気のせいか?」
「気のせい気のせい、じゃあ、あ~ん」
「いや、…待てって…ちょ…ムグ!?」
無理矢理口の中にスプーンを押し込まれ、俺は飲み込む。
次の瞬間、急に視界が歪み、身体が痺れて動かなくなる。
「え!?ちょお兄ちゃん!?」
「動け…な…」
「…やっと殺せる」
「なっ!?誰よアンタ!」
そこには金髪の女の子が小型ナイフを逆手に持ち、構えていた。
すると周りの客達も武器を持って立ち上がり、レイラ達を囲む。
「逃げ…る…ぞ…!」
俺は身体が痺れきる前にレイラの手を掴んで転移した。
「どうしますかステラ様!」
「…遠くには行って無い、見つけ次第捕獲、もしくは…
殺して」
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