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◇
「ほらほら、そんな攻撃当たらねぇぞ?」
「ちょこまかと動きやがって…!」
グレンは空中を自由に飛び回り、アキラの攻撃を全て回避する。
「とりあえず反撃するか、…止まれ」
「なっ!?」
空中に飛び出したアキラはその場で硬直し、浮いたまま動かない。
「何がどうなって…「気を付け、…そんで落ちろ」
そしてグレンは片手を翳し、下に振る。
アキラは真っ逆さまにグラウンドへ落下し、無様に犬神家を再現する。
「はっはっは!」
「…ぷはっ!これがクサナギの言ってた変な力か…」
「何だその顔、俺の力が気になって仕方なさそうだな、まぁ教える気はねぇけど」
「別に知りたくねぇよ、…神王剣、解放!」
フリーダムに変身し、背中からジークフリートを取り出す。
「潰されても文句言うなよ」
「ぐッ!?」
初めての攻撃がヒットし、グレンはグラウンドの方に吹き飛ぶが。
「ゲホッ…、少し調子乗ってたな、これからは本気だ」
完全直撃コースだったのに不自然な宙返りでグラウンドの上に立ち、グレンは空を浮くアキラに目を向ける。
「…成る程な、分かったぜ、お前の力」
「へぇ、言ってみろよ」
「重力魔法だろ?」
「その答えは60点だな」
「違うのか?」
「教える気は無いって言ったろ?」
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