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前に飛び出す、しかしグレンが手を翳すと同時に真上に飛ばされ、校舎の方に身を投げられる。
「くそっ、何なんだよアイツの力!」
「100点取るまで勝機は無いぜ?」
「なら…、少し卑怯だけどコイツを使わせてもらうぜ」
アキラはポケットから白い箱を取り出し、カチッとボタンを押した。
◇
「ほらほら、どうしたァ!」
ウルに操作されるアシュラは容赦ない剣戟を勇者に浴びせる。
「くっ…!」
勇者も負けじと二つの剣を操って応戦するが、やはり数では敵わず、少しずつ傷が増えていく。
「強い…!」
「ズェイ!」
長刀が肩を掠め、避けた先には金棒が待ち構えていた。
「しまっ…」
言った時には遅く、勇者の肋骨が折れた音と同時に隣の時計塔の方に吹き飛ばされた。
時計塔の上から半分が折れ、下の方では砂煙が巻き上がる。
「オラオラ!どうしたァ!…この俺様の相手をわざわざ変えてやったんだからよォ、こんなもんで死ぬわけねェよなァ!」
「…神帝剣……封印解除!」
光の柱が現れ、中から黄金と白銀の刀を持った勇者が現れる。
「僕は…君を倒す!」
「ははっ…、いいねェ…殺しても殺したりねぇよなァ!殺せアシュラ!肉片も残すな!」
「グォォォォォ!!」
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