開戦、執行委員会

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「ハァァァァ!!」 黄金の刀に魔力を込め、回転した勢いをつけて斬撃を放つ。 「グ…ォ…」 「なっ!?アシュラが力負けしてるだと!?」 「悪いけどさっきコレを使わせて貰った」 勇者は手に握った黒い箱をウルに見せた。 斬撃をまだ受け止めているアシュラに向けてもう一発、白銀の刀で斬撃を放ち、アシュラは耐えきれず、手を広げる。 「悪いけど…僕は君達を許せない」 一瞬でアシュラの後ろに立ち、両方の刀を鞘にしまうと同時にアシュラは細切れになり、黒い霧になって霧散する。 「ば、バカな!奴は最強の英雄王を殺した大悪党だぞ!たかがお前程度に…がはっ…」 ウルの鳩尾を殴り、ウルはドサッと前のめりに倒れた。 「痛た…、早く治癒しないと…」 胸部の辺りを抑えながら近くの壁にもたれかかり、治癒魔法を唱えようとした瞬間、勇者の視界は暗転した。 ◇ 「へぇ、パワーアップでもすんのか?」 ボタンを押し、白い箱の中から光の玉が現れたと思えば自分の中に溶け込み、一瞬で纏っていた武装が一転する。 「へぇ、中々…」
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