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◇
「…早く運んで」
「しかし…この男さっきから手を離さなくて…」
近くのパイプをぐっと握り、意識は無い筈の恭介をステラは見下す。
「…斬ったらいいじゃない」
ナイフを持ち、恭介の手首に振り下ろした瞬間。
「ッ!?」
突然黒焔がナイフから噴き出し、ステラは咄嗟に手を離す。
「また邪魔を…!」
ステラの目の前には燕尾服を来た黒髪の悪魔と白銀の髪を靡かせる魔王が居た。
◇
「私達のマスターに触らないでくれる?」
「恭介、よく頑張ってくれた、礼を言うぞ」
ガルバ印のトンファーを取り出し、恭介の周りに居た男を殴り飛ばす。
素早く恭介を回収し、状態を確認する。
「衰弱が激しい、早く寮に戻るぞ」
「わかった、【黒焔乱舞】」
黒焔の壁を作り、相手を閉じ込める。
「面倒な物を…!」
ステラが黒焔に手を突っ込む、するとステラは痛みで顔を歪ませる。しかしそれも一瞬、黒焔はステラの手の中に吸収された。
「追いかけて!」
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