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◇
「何で喰らわないんですか!」
サタンは苦戦していた、次々と黒焔を放つがステラは簡単に吸収し、容赦無くナイフを投げつける。
「…無駄よ」
サタンの避けた先には数本のナイフ、黒焔で防御するが受けきれなかったナイフが肩に刺さる。
「うっ…、な、何こ…れ…体…が…痺れ…」
「終わりよ」
痺れて動けないサタンの頭上に振り上げられる凶器、そして一気に振り下ろされ…「さて、俺が相手だ」
「何っ!?」
悠々とした表情でルシファーがステラの腕を掴む。
「悪いが容赦せんぞ」
「チッ」
ステラは腕を弾いて大きく距離を取り、転移魔法陣を描く。
「逃げる気か?」
「…勘違いしないで、撤退命令が出ただけよ」
転移する瞬間、ステラは安心した様に微かに笑っていた。
「…逃がしたか」
ルシファーはさっきの表情に疑問を抱きながらも踵を返し、倒れているサタンを担いで同じく転移した。
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