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◇
寮に着くと全員が集合していた。
「まだ恭介は回復しないのか?」
ルシファーはツカサに言う、ツカサはコクッと頷き、状況を説明し始めた。
「これは麻痺性の強い猛毒ね、死ぬ事は無いけれど解毒剤が必要、でも…」
「でも?」
「おかしいのよ、いくら探しても解毒剤が無いの」
「どう言う事だ?「つまりこう言う事だ」…アーサー?」
「これは魔武器の能力だ、多分使った人間しか解毒出来ない」
「しかも恭介は体に取り込んでいる、サタンは外傷だから吸い出せばいいのだがな」
ルカは二人の額に濡れたタオルを起き、黙って見守っていた。
「うむ…「おーいクサナギー!」
ドタバタと廊下を走る音が聞こえ、扉が勢い良く開くとアキラと勇者、そしてゼウスとアキラに担がれたグレンが居た。
「その男は?」
「捕虜みたいなもんだな、…クサナギまでやられたのか?」
「まぁな、とりあえず座れ、話をまとめよう」
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