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「カオスクラッシャー」
混沌魔法の神級を唱える。
俺を中心に灰色の球が広がり、やがて大半の怪物を包む。
「消えろ」
その一言で球の内側に居た怪物は跡形も一瞬で無く消え去り、残りの怪物は速さを超えた速さの拳で殴り潰す。
「終わったぜ?」
「調子に乗っては困るわね、次は三鬼神の相手よ」
赤、青、黄色の鬼が現れ、それぞれが処刑武器を片手にゲートから出てきた。
「だから…何だって言うんだ?」
攻撃をしかけて来た青い鬼の武器を掴み、へし折る。
そのまま抑えていない方の腕で青鬼の頭を掴み、ブチッと握り潰す。
肉塊を捨て、残り二体の鬼の頭を掴み、大きく一回転してフレメアの方に投げつける。
「汚いわね」
手を横に払うと鬼達は方向を変え、空中分解して地面にボトボトと落下した。
「方向…?」
「因みにこんな事も出来るわよ」
フレメアが傘を掲げると光の塊にになって両の手に溶け、光が消えると…、フレメアの手は俺と同じになっていた。
「余り良い趣味とは言えないわね」
「どうやったんだ?」
「簡単よ、模写したのよ」
「コピー…だと?」
「因みに性能もね」
一瞬で近づいたフレメアの攻撃に反応出来ず、俺は殴られ、校舎の方に吹き飛ばされる。
「いっつぅ~…「頑丈なのね」
俺は無傷、フレメアは腕を元に戻して傘をさしていた。
「私の固有属性、模写よ、制限無しに使える万能の属性、貴方の使う全ての技は私が見ただけで使える」
「チッ…なら普通に殴ってやる」
腕を元に戻し、身体全体を魔法で強化する。
「スペックは同じなのよ?私には勝てないわ」
「うっとうしい力だ…なっ!」
「ウフフ、当たらないわよ?」
フレメアは紙一重で避け、フワッと浮かび上がると掌に魔力を集中させる。
「カオスクラッシャー」
「カオスクラッシャー!」
二つの球がぶつかり合い、互いに消し合う。
「アハハ、楽しいわね」
「何処が楽しいんだよ…!」
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