決着、執行委員会

4/7
前へ
/343ページ
次へ
魔法は決着がつか無い、と感じた俺はその場から遠ざかり、例のバズーカを引き出す。 「フル…ショット!」 超極太ビームが発射されるが混沌魔法によって消され、フレメアは微笑を浮かべる。 「面倒な奴だな…」 どうやって勝とうか模索しているが出てこない、時間だけが過ぎて行く。 「他の魔法は使わないのかしら?」 「そんなに使って欲しいんなら使ってやるよ…この力をな!」 指輪に魔力を込める。 「【魔神兵装・混沌ノ王】…展開!」 指輪から黒い霧が吹き出し、俺の身を包む。 段々と形を形成して行く…、その時、俺は感じていた。 自分の頭がいつになく冴えている事を。 黒い霧が消え、俺は自分の体を確認する。 「へぇ…これが俺の兵装か」 先ずは両手、真っ黒の籠手を装着し、足も、腰も、胸も、頭も全てが黒い鎧。 唯一腰に備え付けられている二つの小銃。 時折漏れる赤いオーラ、その姿はまるで… 「狂戦士(バーサーカー)だな、成る程、破壊が一番似合う」 「無骨なデザインですわね」 目の前には同じ格好のフレメア、俺は直感的に思った。 この兵装は俺だけの物だと。 「さて、戦り合おうか」 小銃を抜き、某魂食いの左右対称(シンメトリー)の死神の、小指で引き金を引くスタイルの持ち方をする。 「蜂の巣になっても文句言うなよ」 「その言葉、そっくりそのまま返しますわ」
/343ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4590人が本棚に入れています
本棚に追加