大概勇者ってのはクズだ

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黒髪短髪、黒眼の青年は頭を抑えながら天井を見ていた。 「あ"~…頭痛い…」 昨日はギルドで酒飲みすぎたな…、おっす、俺は草薙 恭介、この世界じゃキョウ=クサナギって言われてる。 まぁ恭介でいいよ。 とりあえず俺は二日酔いだ、二度寝しよう。 再び布団に潜り込み、枕を抱き締めると。 「起きろマスター」 バサッと布団がめくり上がり、俺は不機嫌な面でめくりあげた本人を見る。 「今日は城に呼ばれているんだろう?行かないと煩い奴達が来るぞ」 こいつは俺のよm「早く起きろ、斬るぞ?」…いや、なんでもない。 説明だ、こいつは俺の使い魔。 200年前の大戦で唯一女勇者として戦い抜いた英雄、【聖剣士アーサー】 実際にアーサーが使っていたエクスカリバーという名の聖剣が存在するぐらいだからな、もう持ってるけど。 首元に突きつけられてるからな(笑) (くそっ…、ツンドラのくせに…) ツンツンドライ 決してデレない鉄壁の女。 外見は俺と同じくらいだ、金髪ポニーテールに青銅の鎧姿。 胸も鉄壁だな(笑) …死んでも言えないジョークだ。 「アーちゃん~?マスターを余りいぢめちゃダメだよぉ?」 「何処から湧くんだお前は」 布団の中から出てきた銀色の髪、ピョコッと顔を出した120cmほどの少女も使い魔の一人だ。 くるくる巻いたロールヘア、何処かの英国代表を彷彿とさせる様な髪型だな。 こいつは初代魔王のサタン、まさか少女だなんて思わないだろ? 因みにロリ巨乳、興奮はしない、興奮するのはスライム系の人外系だけだ。 「サタン、好い加減自分の部屋で寝たらどうだ?」 「寝てるよ?空間魔法でマスターの顔を眺めながら寝てるけどね」 クスッと笑うサタン。 正直寒気がした。
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