大概勇者ってのはクズだ

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訓練室に着くと俺は魔武器である厨二な装飾の施された指ぬきグローブを身につけ、ファイティングポーズをとった。 因みに俺の魔武器、流星【シューター】は自分の身体能力を二倍にするという能力。これならアーサーの剣に反応出来る。 着けてなかったら負ける事は無いが常に斬撃をくらい続ける。 本気の本気を出せば瞬殺だけどそこまですると建物が持たないからなぁ。 そんな事考えているとアーサーの神速の剣技が向かって来る。 「もう始めんのか?」 「余裕なのだろ?」 「まぁな」 とか言いつつも剣が10本に見えるくらい速い剣戟を拳で弾きながら戦う。 「くそっ!」 「シンプルに魔法無しでやるか?」 「当然!」 ガキッ、と言う鈍い音が鳴り、俺は白羽どりでエクスカリバーを受け止めた。 「もう少し速くてもいいぞ」 「なら…本気だ!」 アーサーの持つ聖剣に光が集束して行き、黄金の剣に変わる。 「これがエクスカリバーの真の姿だマスター、【神帝剣エクスカリバー】だ」 手が弾かれ、速さが格段に変わる。 「うおっ…!?」 少し焦りながらも拳で弾き、左ストレートを撃ち込む。 しかしガードされ、アーサーは笑った。 「初めて防げたかも知れないな」 「強くなってる証拠だ、ならギアを三つあげようかな」 「ちょ…マス…」
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