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◇
「大嵐だな…」
転移すると服が一瞬でびしゃびしゃになった。
オオシケだな(笑)
笑ってる場合じゃねぇ、一秒でも速く海龍の皮をとらねぇと…
「ルシファー」
「なんだ恭介、ってうわ!?」
足元を確認せずに転移してきたルシファーは真っ逆さまに海に落ち、あっぷあっぷしている(溺れている)
そういや泳げないんだったな、悪魔王とあろう者が(笑)
金槌ルシファー(笑)
暫く放置しているとルシファーは青い顔をして流されて行き、俺は溜息を吐いてルシファーに手をかざすと上に挙げた。
ルシファーは空を舞い、俺の用意した足場に落ちた。
「克服しようぜ?」
「水は怖いんだ!(涙目)」
「まぁ今年の夏こそはな、とりあえず海龍探すぞ、んで皮を剥げ」
喋っていると嵐の真ん中に穴が空いて行く。
あれは…
「マーーーーーーーーースーーーーーーーーーターーーーーーーーーーー!!!!」
嵐の風力と重力を利用した高速ダイブ。
俺の全骨が泣いた。
ボゴッ、と良い音を奏で、俺は銀髪の幼女と共に荒れ狂う海に落ちた。
「恭介ぇぇぇぇぇぇぇ!!」
ルシファーも飛び込み、恭介を助けに行く。
いや…待てルシファー!
「あっぷあっぷ!」
溺れてやがる…
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