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多分5秒もいらない。
さっきそこに居たのに。
何故ルシファーは採ってこれた?
まぁいいか。
「まぁ恭介のボックスの中に入れておく」
ルシファーは海龍をそのままボックスに放り込んだ(空間魔法で作った四次元ポケット的な?)
「皮はここだ」
鮮やかな色合いの皮をルシファーは恭介に投げ、恭介はパシッと受け取る。
生だとエグすぎるので綺麗に布で包装されている。
さて、おっちゃんの所に戻るか。
◇
「うす」
三人で一斉に帰ってきた、当然、おっちゃんは驚き、転倒する。
「ほ、本当に採ってきたのか!?」
「うん、ほれ」
ポイッとおっちゃんに素材を投げ、おっちゃんは確認する。
「最高の状態だな、傷一つ無い」
「まぁな、このルシファーにかかれば小指程度も造作もない」
フフフ、とルシファーは腕を組んで笑い、おっちゃんは絶句する。
「な、何者なんだ…!?」
「おっちゃん、気づかないのか?こいつはルシファー、悪魔王だ、んでこっちの小さいのがサタン、初代魔王だ」
サタンは可愛らしくペコリ、と頭を下げ、ルシファーは未だ笑っている。
それ程嬉しいのか。
「そして恭介は俺達のマスターだ」
「悪魔王と初代魔王…!ま、まさか…!…あれ?」
おっちゃんは急に疑問を浮かべ、恭介を見た。
「どうした?」
「いや、言おうとしたんだが…女勇者が居ないだろ?本人じゃないのか?」
ピシッと恭介にヒビが入り、がっくりと項垂れた。
「おっちゃんとやらよ、その事には今触れないでやってくれ、恭介は最強無敵だがメンタルは弱いのだ」
「そうなのか…、ま、まぁ最後の仕上げに入るとするか!」
そう言っておっちゃんは素材を持って奥に入って行った。
「アーちゃんにはマスターの事言っているから、大丈夫だって」
「俺は…大変な過ちを…はぁ…」
人はそんなに強くは無い、むしろ弱い生き物だ。by恭介
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