青銅の鎧って序盤から中盤にかけて使えるよね。

15/36
前へ
/343ページ
次へ
「ごふっ…」 その後、俺以外の男子は全員天井に吊るされ、俺だけが生き残った。 「クサナギ君は見てないよね!?」 「見てない見てない、一番前の席だぞ?後ろ向いてなきゃ無理だろ」 すると女子はほっと胸を撫で下ろし(間違いだ、胸は無かったな(笑)) バキッゴキっメシッ 「スビバベンベビバ」 結局俺も吊るされた。 「口に出てたわよ」 「そんな事無いさ、第一俺はこれから発展する肉体にしか興味無いさ」 すると女子共は顔を赤くし、決まったな、と俺が思った瞬間、攻撃魔法を雨の様に浴びた。 ◇ そしてボロ切れになった制服から新しい制服に着替え、退屈な授業が終わり、俺は鞄を肩に担いで廊下を歩いていた。 すると前から… 「居た!」 なんとまぁ…アキラと勇者が居た。 取り巻きはいないのか、良かった良かった。 「あれ?誰かと一緒じゃないのか?」 「まぁな、俺に話しかけてくる奴は大概不良か委員会の奴らだけだ…例外もいるけど…な!」 俺は後ろを振り向き、ある少年の頭を鷲掴みにして地面に叩き伏せた。 「こいつらは風紀委員長のファンだ、俺がよく絡まれているから勘違いしてやがるアホな奴らだ」 毎回気絶させて鎮圧する、それが俺の流儀ってもんよ 「狙われてんのか?」 「まーな、てか一年は下の階だろ?何しに来た、面倒事は嫌だぞ」 するとアキラはハハハと力無く笑い、勇者を前に出した。 「先輩、僕と決闘して下さい」 「えぇ…?なんで?勇者に何かしたって俺…」 思い当たるフシは無い。少し人としてマシになったくらいしか… 「見つけました!逃がしません!」 「アンタも物好きだよなぁ」 魔武器だと思われる鎖鎌が俺の右腕に絡み、セリアがキッと睨みつけて鎖を引っ張る。 当然、俺は微動だにもしないが。 「…そうだ【プリント】 オェェェェェエ…!」 口から一枚の写真をプリントし、それを転移させてセリアの顔に貼り付ける。 「な、なによ!…は、はぅわ////!?」 ボン、と頭を爆発させて写真をポケットの中に押し込み、焦点の定まっていない瞳で俺を見た。 「ばら撒こうかなぁ~(笑)」 「こ、今回は多めに見てあげるから誰にも言わないで!お願い!何でもいう事聞くから!」
/343ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4590人が本棚に入れています
本棚に追加