青銅の鎧って序盤から中盤にかけて使えるよね。

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◇ 暫く武器を眺めては手に取り、感触を確かめていると。 「おいキョウ、試作品だ」 「ん?うおっ!?」 ガルバのおっちゃんはバズーカ砲を肩に担ぎ、それを俺に投げつけてきた。 下手したら俺の骨が折れ…! …ない(笑) 「名付けて、【アームストロング砲】だ」 腕力無かったら持てない、そんな意味が込められてそうだな。 「試し打ちしてこい、…ここで構えるな馬鹿野郎」 「え?」 俺は少しテンションが上がってアキラに構えていた。 「クサナギ!降ろせ!マジで怖いから!」 俺は鼻で溜息を吐きながら銃口を上に向けた形で背中に背負う様に持った。 「威力ならバズーカ、バズーカこそ威力! 因みに魔力フルパワーで撃つと大陸が消し飛ぶからな?まぁ膨大な量だから撃てる奴はそうはいないが…」 (おっちゃん!こいつに一番渡したらダメだ!) アキラは心の中で叫んだが届かず、恭介はニコニコ笑っていた。 「さぁアキラ!試し撃ちに行こうぜ!」 「そんな『青春を謳歌しようぜ!』みたいな言い方で行くと思う…行きます、行かせてもらいます」 思えば俺はアキラにバズーカを構えていた。 アームストロング砲か… 略して【アムス】と名付けよう。 「あ、あの…!」 「何だ?まだ居たのか」 セリアは少し恥ずかしそうに手を挙げていた。 「わ、私も欲しい…です…うぅ…////」 ズギューン、という効果音がガルバから聞こえた。 「おぉ…おぉ…!女の子に…浪漫が通じるなんて…!おっちゃん凄く嬉しい…! わかった!君専用のバズーカを作ろう!さぁこっちへ!」 「は、はい!」 「あの人ってさ、キャラ不安定?」 「型を持たない女子は嫌いじゃない(スライム的な意味で)」 「…人外が好きなのか?」 「ご明察」 「もう嫌だこいつ…」
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