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「後はお前次第だ、あと…」
「な、何よ…」
「アキラには既にあの写真を送信しておいた」
「なっ////!?」
「大丈夫、お前の顔は写ってない、今頃どうなっている事やら…」
「こ、殺す!」
「ハッハッハ!ザマァ!転移ィ!」
悪役よろしく俺は転移し、ガンブレードの刃先は俺の頭の位置の高さで壁に刺さっていた。
「も、もうダメだぁ~!」
◇
「ブーンブーン」
ピロロロロ
「ん?誰だこの宛先…?」
アキラは知らないメールが来た携帯を開き、確認する。
「何だこれ?熊?」
そこには熊の顔だけが写っている写メ。
「超至近距離で撮影でもして【どうだ!俺凄いだろ!?】とでも言いたいのか…?」
アキラはメールを削除してパタン、と携帯を閉じ、自宅に向かって歩き出した(理事長直々に借りている寮だが)
◇
「どうした恭介、いつになく楽しそうだな」
ルシファーは料理を作りながら洗濯物を畳んでいる。器用な奴だ。
「ん?あぁ、ちょっと面白い事があってな」
「どんな事ですか!マスター!」
サタンが机に身を乗り出して言う。
「そんな大した事じゃないぜ、気にすんな」
「マスター、飴が無くなった、買いに行け」
「あの…アーサー?人に物を頼む態度か?」
「何だ?不満でもあるのか?」
「いえ」
その日、俺は今日あった事よりもアーサーが噛み砕けない飴は何処に売っているのか、その事に頭を悩ませた。
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