青銅の鎧って序盤から中盤にかけて使えるよね。

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◇ 「今から?」 朝起きると国王から連絡が来た。今すぐに城に来て欲しいとの事。 『申し訳ない、すぐに来てくれ、では』 ブツっと一方的に念話を切られ、俺は制服の上から黒いコートと仮面を被る。 「誰か一人着いて来てくれるか?」 俺はリビングで仲良くテレビを見ていた使い魔達に言った。 「すまない恭介、今日は昼からタイムセールなのだ」 まぁ家政婦だから仕方ないか。 「サタンは?」 「ゴメンなさいマスター…、私も魔界に行く用事が…」 「私は暇だ」 アーサーは腕を組んで堂々と言った。まぁ誰でもいいんだが。 「じゃあアーサー、俺の隣に立っているだけでいいからな」 「あぁ、それに子供じゃあるまいし、下手な事はせん」 ならその噛み砕いている音を止めろ、すぐ止めろ。 「じゃあルシファー、戸締りよろしくな、転移」 ◇ 俺とアーサーは国王の部屋に転移し、隣に勇者とアキラがいる事に気付く。 「ま、魔皇帝さん!?」 「あっ、クサ…げふん、魔皇帝も?」 こいつ俺の正体バラしかけたな。 まぁいいんだけど 「呼んだのは他でも無い、また姫が攫われた」 「また?」 「ひ、姫様が!?」 「どこのキノコ姫だよ」 国王は溜息を吐いて呆れているようにも見えた。成る程、今回は原因がわかってるのか。 「まさか知らない奴に着いて行くとは…」 「で?俺らにどうしろと?」 「取り返して来てくれ、礼はなんでも…「礼などいりません!」…なんと?」 勇者が前に出て何やら熱弁している、どうでもいいが。 「とりあえず魔界に…そうだ、サタンに頼もう」 そういやさっき魔界に用事とか言ってたな、姫を取り返すのはサタンに任せて… 「ーーと言う訳なのです!僕は必ず!」 言い終えたみたいだな、よし。 勇者改造計画+αを実行しようか とりあえず魔界と現界の狭間に行くか 「行くぞお前ら、魔法陣の中に入れ」 俺は転移魔法陣を大きめに展開し、多人数移動できるようにした。 「助けに行くんですね!」 「いや、今のお前らじゃ魔王には勝てない(俺は余裕だが、こいつらで倒さないと意味が無いしな) 「ならどうすんだ?」 「訓練みたいな事をする」 勇者が何かを言いかけたが転移した。
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