大概勇者ってのはクズだ

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勇者召喚の儀式をしているらしい部屋に足を運んでいた。 廊下を歩いている時。 (マスター?) 脳内に響くサタンの声、俺は返事を返した。 (何だ?) (寝たらダメなの?) ブッ!と俺は吹いてしまった。 多分意味を理解してないみたいだ、サタンは多分、さっきの話を聞いて、俺と寝るのはダメな事、とでも思ったのだろう。 (いや、寝るのは構わない、先ずはアーサーにOKもらってからな) (アーちゃんから?) (あぁ、アーサーから何か喋って来たから引っ込め) サタンは可愛く、うん、と答えると脳内会話から引っ込み、変ってアーサーが話しかけてきた。 (おい、マスター) (どうした?) (剣同士が打ち合う音が聞こえた、見学許可を) (いいぞ) そう言うとポンっ、とアーサーが目の前に現れ、たったったと走って行った。 「もう全員出すか」 するとサタンもポンっと現れ、隣に立っていた。 「マスター?どうかしたの?」 「ルシファーもアーサーも出て行ったからサタンも、って思ったからさ」 サタン「ん~、わかった!じゃあ行こっ!」 行く先を知っているらしく、サタンは俺の手を引っ張って走り出した。
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