青銅の鎧って序盤から中盤にかけて使えるよね。

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◇ 「もう少しマシな魔法撃てよ」 「くっ!」 俺は勇者の魔法を握り潰し、霧散させる、魔法を使うまでもない。 「勇者、お前の魔法は雑だ、もっと丁寧に、魔力コントロールに気を付けろ」 「コントロール?」 何も知らないのか…、はぁ… 「極論を言うとお前の魔法はスカスカなんだよ、脆すぎて欠伸が出る」 勇者は、えっ!?と声を漏らし、俺は近づいて掌にただの魔力で作り出した球を見せる。 「ただの魔力球でも武器になる、例えば…」 俺は球を槍に変え、木に突き刺す。 「魔力球ってのは簡単に言うとどんな武器にもなれる、爆弾とかな」 パチンと指を鳴らすと槍は爆発し、粉々になった木が倒れる。 「やってみろ」 「はい!…ふっ!うわっ!?」 作った直後に勇者の魔力球は爆発を起こし、勇者は転倒する。 「難しいだろ?それが完璧に操れる様になれば初級魔法も中級魔法ぐらいまで威力が上がるし魔力消費も抑えれる、毎日欠かさずやれ、それがお前の訓練、そして課題だ」 教え過ぎたな、と思いつつも俺は勇者の訓練にアドバイスを行いながら指導していった。 さて、向こうはどうなってるかな?
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