アーサーのお菓子か魔界の王になれる、どっちを選ぶ?

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因みにスライムっ娘の名前はルカらしい。 「ここです」 「え?」 そこには屋根と円型のプールがあるだけだった。 「い、いい家ですね…」 「恭介、一つ言っていいか?」 「な、なんだ?」 ルシファーは、すぅ、と息を吸うと言った。 「 た だ の 空 き 地 で は 無 い か ! 何だ!?結局野宿と変わらんではないか!そしてそこのスライム娘!家と言うからには壁が必要だろう!これじゃ吹きさらしでは無いか!」 「そ、そうですね…冬場は凍って寒いです…」 「そういう意味じゃない!」 ルシファーは荒ぶっている、さて…どうした物か…そうだ! 「なぁルカ、新しい家は欲しく無いか?タダで」 「む、無料ですか!?本当ですか!?」 「あぁ、向こう向いてろ」 「はい!」 ルカは目を瞑り、手で耳を塞いで後ろを向いた。 「恭介、ここは俺に任せてくれないか?」 「設備は任せろ」 するとルシファーは手を翳し、元の家を重力で破壊した。 「クリエイト」 すると石の壁が地面から生え、ものの数秒で石作りの家が完成した。 「魔力石で作った、俺より上の者にしか壊せないだろうな」 「なら俺の魔力も上乗せで絶対壊れないな」 俺が魔力を流すと石の壁が純白に染まり、凹凸一つ無い壁が出来上がった。 俺は中に入り、あらゆる設備を設置した。
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