アーサーのお菓子か魔界の王になれる、どっちを選ぶ?

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◇ 気が付いた後に風呂に入り、それから俺はルカが排水口にもう流されないオリジナル魔方陣を作り、俺はベットに寝転がった。 「はぁ…疲れた…」 コンコン ノック音、多分ルカだな。 俺は身体を起こし、扉を開けに行く。 「す、すみません寝かけてました?」 「大丈夫だ、何か用か?」 「夕飯ってどうしましたか?」 「食ったけど…もしかして食って無いのか?」 「はい、保存用の水があったんですが無くなってて…」 ルシファーの野郎ェ… 仕方ないな、俺のせいでもあるし。 「一緒に食いに行くか」 よく見ればルカは一回り小さくなってる、多分水が足りないんだろうな。 因みに服は着ている、可愛らしいワンピースだ。 「外食ですか?」 「当たり前だろ?流石に水道水はダメだと思ったからな、水ぐらいなら何処にも置いてあるし…、それに一人じゃ危ないだろ?」 「優しいんですね」 かなりドキッとしたが…俺よ、待て、相手はスライムっ娘だ、好きだが恋心を抱くな、人間には人間の付き合いが…「私、恭介さんみたいな人が好きですね」 するとルカは急に慌て出した。 「い、いや別に恭介さんが好きなわけじゃなくて…助けてくれたり色んな事に気を使ってくれる人が恭介さんで…その付き合うなら恭介さんがいいなって意味です!」 すると一段とルカは慌て出し、言った事が一周してる事に気が付いたようだ。 俺は息を殺しながら笑い、こんな出会いもアリだな、とか思いつつルカを見た。 「俺もルカみたいなアホな奴は好きだぞ」 「…言い方酷いです、でも自然と苛立ちませんね」 「とりあえず行くか」 するとルカはバケツの中に入り、運んで下さい!と言わんばかりにニコニコしていた。
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