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「どうしたのだルシファー、らしくないなそんな顔して」
テーブルに俺、ルシファーが横に並んで座り、前にはアーサー、サタン、ツカサが座り、真ん中のバケツからルカが顔を覗かせている。
くそっ、可愛いじゃねぇか…!
閑話休題
「今から節約と掃除の役割分担について考えるぞ」
「という事は会議か?フッ、昔の円卓会議を思い出すな」
「議題はこれだ」
ルシファーがホワイトボードに文字を書く。
バン、と叩き、大きめの声量で言った。
「無駄使いを減らす、だ。最近の光熱費などを前と比べるとかなり増えている、まぁ人数が増えたからと言う理由もあるが…(中略)…と言う訳だ」
ルシファーが言い切って満足そうな笑みを浮かべていた、家政婦から専業主婦にレベルアップしただけあるな。
「多分水道代じゃないか?ほら…その…そいつ…」こそこそ
アーサーは俺の背中に隠れてバケツを指差す。
成る程、本当にスライムは嫌いらしい、この時だけ乙女に…「いだだだだだ!」
「何を考えていたのだ?」
「な、何も?つねるのやめてくれないか?」
「フン…」
背中を抓られると凄く痛いよな、最強の肉体をもってしてもだ。
「前だって電気付けっぱなしとかあったし…まめに消すとか?」
ツカサが言う。
「後は食費なんだが…こればっかりは…」
俺はアーサーを見る。
「なんだその目は、【私のせいで食費が浮くどころか沈んでいる、でも食費を削ると私の怒りを買うからこれには触れないでおこう】とでも言いたげだな、その通りだ、それとお菓子は絶対に減らさないからな!」
あれ?アーサーにも伝染したか?まぁいいや、てかお菓子が食費の三分の一を占めてるってどう言う事だよ。
てか自覚してるから更にたちが悪い。
「俺も同意見だ、食事には最高の物を用意したい、恭介、その件は含まないでくれないか?」
「あ、あぁ」
ルシファーまで…、てか薄々思ってきたんだがこの家で節約って言うこと自体が不可能に思えて来た。
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