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◇
ルシファーの部屋。
「とは言え、片付ける物など一切無いのだが…」
最低限度のタンス、机、ベットしか置いていない部屋に立ち尽くすルシファー。
「ホコリ一つ無いし…、先に掃除を始めるか」
ルシファーは自室を後にし、リビングの掃除をする事にした。
◇
そして時間が経ち、昼過ぎになった頃、インターホンが鳴った。
「誰だ?」
「おーいクサナギー!きてやったぞー!」
アキラか、丁度いい昼飯を買いに行かせよう。
ガチャ、と扉を開け、俺はよく来たな、とだけ言う。
「…おい、誰が他に連れて来いと言った?ガルバさんは別だけど…」
「す、すまねぇ…歩いてたら出会ってさ、そんで…アハハ…」
アキラの後ろには、ガルバさん、セリア、そして…
「お、お前は!」
勇者ですね、本当にありがとうございました。てかビッチ共まで連れてくんじゃねぇよ。
「おい勇者、また今度相手してやるから今日は帰ってくれ、頼む」
「く、クサナギが懇願している!?嵐が来るぞ!」
「大袈裟ね、それより何をしてるの?」
「上がるぞ」
「あぁどうぞ、…何だ?」
「いや、俺らも上がろうと」
「んなわけあるか、ガルバさんだけだ、アキラには勇者の相手を頼む、じゃな」
「ちょ待っ…」
強制転移で消した、もちろん勇者共もな。
扉を閉め、カ片付けに戻ろうとした時、再びインターホンが鳴った。
「誰だ?」
「キョウ=クサナギー!」
この声は…理事長か?
俺は扉を開け、何しに来たんだ、と言おうとした…が。
「ゼウスまでどうした、アキラなら居ないぞ」
「それはいいのじゃ、今はマリィと買い物に来ていたのじゃ」
「主に本を…、腐腐腐…」
ダメだ腐ってる、早く焼却処分しないと…
「結局何の用だ?」
「あ、聞きたい事がある、最近恭介の部屋のベランダから水が流れてくるという苦情でな」
「水…!?ちょっと待ってろ!」
俺はすぐに部屋の中に戻り、ルシファーに言った。
「多分ルカだろう、理由はプールして遊んでいた、これから気をつける、とでも言ったらどうだ?」
「そうだな」
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