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「リンゴジュースよリンゴジュース、はやくして」
「か、かしこまりましたぁ」
ワイングラスに注がれる、新鮮なリンゴジュース。
それを優雅に揺らすは玉座に座する最強の魔法少女、如月夕日。
「使い勝手がわりぃ奴隷ばっか集まりやがって……ちッ、こんなことになるんなら杏ちゃんをアメリカに派遣するんじゃなかったよ」
不満げに呟き、夕日はリンゴジュースを飲み干す。
親友だった小森 杏と魔法協会No.2のアリストテレスを生きた屍にし理性を失わせたツケが、今になってまわってきた。
「あ、あの夕日様? おかわりはいりますか?」
「あぁ!? ワイングラスが空になってんだから黙って注げばいいだろうが!!」
「は、はいぃ」
日本、アメリカ、中国。
その3つの大国を叩き潰した結果、生き残った奴らが如月夕日に投降。
富士山の頂上に建てた如月夕日の居城は一夜でいっぱいになってしまった。
小森 杏とアリストテレスには叩き潰したアメリカと中国の統治を任せている為、今この城にいるのは役たたずの雑魚ばかり。
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