第1章

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「わざわざお前に会うために来るわけがなかろう。俺は俺による俺のための崇高な計画のためにだな……ん」 「どうかしたの?」 急に黙ったせいか、蝶が尋ねてくる。 「今更気づいたのだが、ワナビはボクっ子で文学少女ではないか!?」 「ふぇっ? い、いきなりなに?」 「本当に唐突ね」 うーむ、しかしボクっ子と文学少女は相容れない存在のような気もするが…… ここはどちらかの属性を伸ばす方が賢明だろうか。 そう思った俺はブレザーの胸ポケットから、片方だけのメガネのようなものを取り出した。 「なぁに、それ?」 「それどっからどう見てもスカウ、いえなんでもないわ」 俺はそれを装着する。 「これは俺が開発したモエスカウター、略してスカウターだ。こいつを使うと属性を測ることが可能なのだ!」 「あなた絶対略し方間違えてるわよ!?」
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