第1章

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「じゃかましいぞ、女」 俺はスカウター越しに蝶の方を向いた。 「属性【ぼっち】、【ぼっちレベル】……たったの98か……ゴミが」 あれぇ、俺のスカウター上限100にしたはずなんだけどなぁ。 「ひどくない!? 属性ぼっちってなんなのよ!?」 「そう落ち込む必要はないぞ。はがないを見ろ。現在ではぼっちも立派に人気なニッチな属性だ」 「に、人気なら仕方ないわね。甘んじて受け入れてあげるわ」 単純な女だ。 それにしてももしも女と仲良くなる前にスカウターで女を見ていたら…… 考えるだけで恐ろしい。 上限に達すると爆発する機能は除いておいた方がいいかもしれん。 「ねー、なにしてんのー?」 「む、そういえば蝶の力を試すためにスカウターを出したんじゃなかったな」 「なんで私試されてるの!?」
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