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こいつちょうど茶髪だし、あとは髪少し切って、左利きにして、たい焼きを好物にして……
「や め な さ い」
ワナワナの調教中にいきなり蝶が乱入してきた。
「人の調教中に邪魔をするな、女」
「あなた、既存のキャラクターをパクっているだけじゃない。情けない。それと調教言うな」
「ぐぬぬ……それもそうだな」
俺の、俺だけのオリジナリティ溢れるキャラクターにしなければ何の意味もない。
「助かったぜ、蝶。お前のおかげで目が覚めたぜ」
「そんな主人公のおかげで正気に戻った親友みたいな顔されても困る」
しかし相変わらず可愛げのない女だ。
「うぐぅ、意外に言いづらいよー」
「いつまでやっているんだ貴様は。さっさとやめないと本家に消されるぞ」
「ひ、ひどいよー!」
そもそもここに来たのは、ワナビの調教のためではなかったな。
俺は本来の目的を達成するために、図書館を見渡した。
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