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~第一図書室最奥部自習スペース~
そこにはいくつかの長机とイスが置かれていた。
勝手に自習しろということだろう。なんてずさんな学校だ。
「それにしても自習スペースなのにガリガリベンベンしちゃってる人が全然おらんな」
「でもおかげでピンク髪の女はすぐ見つかったわね」
蝶の視線の先をたどると……
「あやつか」
確かに一人の女子生徒がいた。
背を向けているので顔はわからないが、髪は確かにうっすらとピンク色だ。
俺はそのピンク髪に向かって近づきながら声をかけた。
まずは顔見知りになること。そこから徐々に調教してやればいい。
「そこの小娘、放課後まで勉強に励むとは良い心がけだ」
「え? あ、私ですか?」
振り向いたピンク髪は、なかなかの美人だった。
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