第1章

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「というわけだ」 「なにがよ」 放課後の教室、俺は女に少し残っていてもらい、完璧な計画を聞かせてやっていた。 しかし目の前に座る女は机に頬杖をついて、さして興味を示さないようである。 「だから、これから第一の萌えキャラを作りに行くぞ」 「なんで私が」 「女、忘れるなよ。お前は容姿端麗という他、何も取り柄がないということを」 この女、名は神保 蝶(jinbou chou)という。 名は体を表すというが、まさに神がかり的な美しさを保っている。 「美しければいいじゃない」 ……性格は最悪だ。 「ふん、貴様など俺がいないとクラスで独りぼっちではないか」 性格の悪さが災いし、高校三年生が始まってひと月以上経過したが、女には友達というものがいない。唯一の話相手といえば、俺。 「だから何よ」  image=464727465.jpg
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