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「よし、じゃあ俺は先に行くぞ」
そう言うとフルセンは図書室から出て行った。
生徒指導室が心配なのだろう。
「ったく。うぐいす嬢、悪いが今日は解散だ」
「え、あ、はい」
「言われなくても勝手に帰るわ」
相変わらず女二人は愛想がない。
「何を言っている、お前は一緒に来るんだ」
「はぁ? なんで私が」
勝手に帰ろうとする蝶の制服をつかんで引き留めると、めちゃくちゃ嫌そうな顔をされた。
そんな嫌か。
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