第1章

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「よし、じゃあ俺は先に行くぞ」 そう言うとフルセンは図書室から出て行った。 生徒指導室が心配なのだろう。 「ったく。うぐいす嬢、悪いが今日は解散だ」 「え、あ、はい」 「言われなくても勝手に帰るわ」 相変わらず女二人は愛想がない。 「何を言っている、お前は一緒に来るんだ」 「はぁ? なんで私が」 勝手に帰ろうとする蝶の制服をつかんで引き留めると、めちゃくちゃ嫌そうな顔をされた。 そんな嫌か。
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