第2章

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だが俺にはその音の原因がわかっていた。 まず間違いなく数歩先の生徒指導室から音が聞こえてきたのだから。 「妹だ」 「えええええええ!? 本当あなたの妹何者なのよっ!?」 「昔、ツンデレ妹の生成に失敗してな」 ただの荒っぽいヤンキー娘仕様になってしまったというわけだ。 「あんた妹にまでなにしてるのよ!?」 「理論上では間違っていなかったんだがなぁ」 「間違ってたのはあなた自身よ!」 そう言われると耳が痛いが、今は先に為すべきことがある。 フルセンが心配だ。 「よし、入るぞ」 「え、ええ」 俺は生徒指導室の扉に手をかけた。
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