第1章

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「二人組作って~の時に一人苦しんでもいいのか?」 「それはあなたも同じじゃない」 「違うな、間違っているぞ」 俺はいつでも学校をサボれる。それだけの度胸と、経験を有しているからだ。 「く、そういえば、あなたは三年に上がるまではニートだったわね……」 一度ニートというものを経験していれば、授業をさぼるなど痛くも痒くもない。 「物分りがいいな。流石は俺が唯一男と認めた女だ」 「認めないでいいわよ。ところでさっきからちょくちょくセリフを引用しているのはなぜかしら?」   俺がこの世界をアニメや漫画みたいに変えたいからだが、説明してやる義理はない。 「そんなことはどうでもいい。作戦会議だ」
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