第2章

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「すごいな! 急に大人しくなった!」 どう考えても大人しくなっていません。 「あんたはすぐ目の検査に行け。そして、妹。なぜ暴れているのだ?」 俺が尋ねるが妹はガン無視。 これでもかってほど無視。イジメですか、家族内家庭外暴力ですか。 「おい、聞いているの……」 「その女、誰?」 俺を無視して何をしていたかというと、蝶の存在に気を取られていたようだ。 ふん、性格の悪さでは校内最悪の蝶の毒舌に侵されてしまえ。 「ええっと、私、その」 って、どうしておどおどしている性悪娘。いつもの覇気がないぞ。 「はあ? はっきりしゃべってくれない?」 うわぁ、完全に蝶を見下してるよ。 「ご、ごめんなさ……」 顔を真っ青にしてうつむく蝶。完全に怯えている。 予想外の事態だ。なんとかせねば。
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