第2章

7/11

53人が本棚に入れています
本棚に追加
/205ページ
「なんだったのよ、あの女」 イスにだらしなく座っている妹。 「知らん。それよりもなんで呼び出しなんてされているんだ?」 そう尋ねるが、妹はまたもや無視。 答える気がないようだ。 俺はフルセンのほうを向いた。 「羽原が髪を金髪にしてきちゃったからなあ。俺としてはいいんだけど、他の先生が煩いからさ」 「また意味重複してるぞ」 とはいえ確かに過度な染髪は校則違反だ。 妹の方をみる。 なんとか説得してみるか。 「……似合ってるな」 いつ染めたのか知らないが、前見たときはちゃんと黒髪だったはずなのだが。 「は? キモいんですけど、なんなの」 「じゃかましい。妹、校則で染髪は禁止されていると知っているだろう?」
/205ページ

最初のコメントを投稿しよう!

53人が本棚に入れています
本棚に追加