第1章

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「作戦会議? 何をするの?」 蝶が少し興味を持ったように言う。 こいつ昔から性格悪かったみたいだし、作戦会議とかそういうのと縁がなかったんだろうなあ。 「女、もっともメジャーな萌え属性とはなんだと思う?」 まずは有名所から始めるのが吉だろう。 「……うーん、やはり萌えの王道といえばツンデレ?とかじゃないかしら」 蝶は少し考えてから言った。 ふん、にわか野郎め。 「違うな、間違っているぞ。まず最初に攻略すべき属性、それは……」 「……それは?」 「淫乱ピンクだ」 俺の堂々たる宣言に、蝶は唖然としている。 当然だ、常人には理解できないだろう計画なのだからな。 「い、淫乱ピンクって、あの淫乱ピンク?」 「ああ、お前のおぼろげな想像で大体あっていると思うぞ」 ピンク色の髪にお色気要員。 蝶の想像ではおそらくそんなところだろう。 「まったく、度し難いほどに変態ね。これだから男は」 呆れたような仕草を見せる蝶。 「ふん、貴様は淫乱ピンクを何一つとしてわかっていないな」
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