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「ほう、こいつは驚きだ。しかしなんでまたアルバイトなどしているのだ」
が、学生の本分は学業だぜ。
「もう3年生だからねー! 卒業したらボクは本格的に作家目指すから資金ためないと~」
そう言ってふにゃっと笑うワナビだが、俺はこいつを笑い飛ばすことをできなかった。
俺なんかよりずっと将来のこと考えていることに正直驚いた。
「そ、そうか。大学には行かんのか?」
最近の若い奴ときた適当に大学に行くものだと思っていたのに……
俺が引きこもっていた間に世界に何が起きたんだよ。
「作家に学歴はいらないからね! お金もったいないし。卒業したらとりあえず図書司書の資格を取って……」
「す、ストーップ!!」
将来の話、聞きたくないでござる。
「だいたいお客様である俺に進路相談などするな」
「そっちが聞いてきたんじゃんー! で、お客様。何かお探しですか?」
怒ったり笑ったり忙しいやつだ。
だがちょうどいいから尋ねてみるとしよう。
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