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これ以上ワナビの仕事の邪魔をするのも申し訳ない。
「悪かったな、ワナビ。せいぜい額に汗してくれ」
「そう思うならその呼び方やめてよ! 探してる本思いついたらいつでも呼んでねー」
そう言ってレジの方へ向かおうとするワナビ。
「店員さーん」
ワナビを呼び止める。
「早いよ! 何?」
そういえば俺はもう一つ問題を抱えていたのだった。
亜樹は使い物にならないしワナビに聞くしかない。
「実は先ほど生徒指導室でな……」
蝶にどう対処すればいいのか、アドバイスを求めるためだ。
レジのオッサンがイライラした顔をしているが知ったことか。
どうせ客足まばらの閉店まで秒読みの店だ。
バイトの娘っ子一人欠けたところで問題あるまい。
さっきと考えていることが違う気がするが、とりあえず俺は少し前に起きた出来事をワナビに話し始めた。
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