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~羽原家~
無事自宅したので早速惚れ薬の制作に取り組むことにした。
今日は徹夜かな。
「おっと、その前に亜樹に……」
恐れるな、俺。
妹を怖がる兄がどこにいるというのだ。
二階の自室に上がる前に、俺はテレビの音が漏れてくるリビングへ入った。
「おい、妹」
「なんだ、ニートか。何?」
さっきより呼び方がストレートになってるぞ……
携帯をいじりながら俺の方を見向きもしない。
「貴様が本を頼んだのではないか! だいたいなんだ、話しているときはこっちを見ろ!」
少しは兄としての威厳を保たないと。
「あぁ?」
「な、なんでもないッス。ってあれ、妹。その目誰の目?」
こちらを向いた妹の目が、金色に輝いていた。
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