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「私の目に決まってんでしょ。カラコンよ、カラコン」
中二病でもこじらせたのか、こいつ。
兄としてやめさせよう。
明日生徒指導を食らうのは目に見えている。巻き添えはもうこりごりだ。
「貴様はもう少し大人しくできんのか?」
「うっさい、私の勝手でしょ」
「ふん、まさに自分勝手だな」
「黙れ、あんたに関係ない」
そう言ってまたそっぽを向いてしまう。
「おい、だいたいなんだ、そのセンスのないタカのような目は。母が見たら泣いて悲しむぞ。ゾンビがタカを生んだ、って」
「その言葉聞いたらもっと悲しむわよ!」
く、屁理屈をこねやがって。
「ところでそのマザーはどこにいるんだ?」
娘が非行に走ったら、体を張ってでも止めるのが母親ってものだろう。
リビングにはいないようだが、職務放棄して一体どこで油を売っているのやら。
「母さんは温泉旅行、父さんは出張よ」
「あのリビングデッドめ、可愛い俺を置いていくなんてどうかしている」
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