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「きも。ていうか漫画は?」
母親の鬼の所業に業を煮やしていたら引かれた。ジョークだってのに。
「え、えーと……」
どうしよう、亜樹のタカのような眼光を見ていたら怖くなってきた。
今から買いに行こうかな。
「どうせ買ってこなかったんでしょ。というわけで、夕飯はあんたが作ってよね」
「なにぃぃ!? 貴様エスパーか!?」
怖いなぁ。ヤンキーでエスパーでシスターかよ。
向かうところ敵なしじゃん。
そのエスパーに敬意を表して、食事を作ってやろう。
ニート生活で料理はマスターしている。
天才はすべてにおいて最高級の才能を発揮するものだ。
久々に兄妹水入らずといこうじゃないか。亜樹もそれを見越してリビングにいたに違いない。
「当たり前でしょ。だって私、ちゃんとタイトル言ってないし。買えるわけないじゃん」
……は?
つい、亜樹の口癖が出てしまいそうになった。
「おい、妹。ふざけるなよ」
「あはは、ごめーん」
全然反省してねぇ。
この妹誰かなんとかしてくれませんかね。
「もういいや……飯作るか」
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