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「あ、じゃあお詫びに私が作ろうか?」
トボトボと台所へ向かおうとすると、亜樹がそう言った。
「いらん」
即答。
「ひどくない?」
亜樹も返事を予想していたのか、軽く返す。
こいつと軽口を言い合うのはいつ以来だろう。
「貴様の料理は料理ではない」
「ちょっとかっこいいわね」
やはりこいつ、中二病の気があるな。
「ったく、くだらねーこと言ってんじゃねーよ。邪魔スンナ」
俺にはやるべきことが山ほどあるのだから。
えーと、例えば……なんだっけな。
「ところで何作んの?」
「あ、惚れ薬作ろうと思ってたんだ」
「はああああああああああ!? きっも!!」
あれぇ、ついさっきまで軽口を叩きあう仲になっていたのに。
なにが起きたのだ。
「えーと、」
「うっさい! こっちくんな! ニート・ニート・ニート!!」
「ええい、人を小説のタイトルのようにニートと呼ぶんじゃない!」
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