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次の日。
明け方まで惚れ薬の調合に手間取っていたから、当然のように寝坊。
急いで学校に来たのはいいが、教室に入りづらいな。
ここはいっちょ、ギャグっぽく登場してクラスを沸せてやろう。
俺の芸人魂に火が付いた。
扉に手をかけ、勢いよく開く。
「うっひょお! やっほう! やっちゃいました! ね・ぼ・う!」
「……」
午前11時、教室にお茶目なフリして入ってった。
ベルトすらし忘れたから、ズボン落ちそうになる。
「……」
二秒後に、気が付いた。
「今の時間は体育だと」
我ながら恥ずかしいことをしてしまった……
誰にも見られていなかったのが唯一の救いだ。
くそう、とりあえず昼休みにでも蝶に惚れ薬をしかけるとするか。
そう思い、俺は自分の席へついた。
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