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「貴様はストロベリーブロンドというものを知らんのか、まったく」
「へえ、本当にそんな人がいるのね」
蝶が珍しく少し驚いたような表情を見せる。
人の驚いた顔というものを見るのは実に心地よいものだ。
「というわけで、図書室に行くぞ」
「唐突ね、そこになにが?」
的確な質問を投げかけてくる女。流石は俺の助手だ。
しかし助手と名付けると某クリスティーナとキャラがかぶるなぁ。
「今の話の流れから図書室にカービーがいることは明白だろうが」
「明白ではないでしょう!? それとその呼び方やっぱやめない!?」
「まあいい。行くぞ」
こうして俺と蝶は夕暮れ迫る教室を出て、図書室へ向かった。
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